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ミライカケイ

LFP研究会メンバーがライフプランを軸足に綴る研究日誌(旧ブログ→http://lfp.jugem.jp/)

7月定例会まとめ/ニュースの目(16)

 

 

石川直子です。

「社会科学なんだから、散文的に考えてはいけないよ」

会での勉強を始めて10年、先生から耳にタコができるほど聞かされた言葉です。

 

常に変化する経済現象に、つい「そんなのおかしい」「これではどうしようもない」と云いたくなりますが、それではそこで思考が止まってしまう。先生から「じゃあ、家計はどうすんの?縮こまって生きるの?」と問われるとぐうの音も出ません。

 

将来の事はどうやっても100%知ることなどできない。しかし、今見えている経済現象からこの先どうなると考えるのか、だから今どのような行動をとっておくのか。それを考えなければこんな勉強をしても意味がない。先生の厳しい言葉は会のモットーとなりました。

 

                    ★

 

『ニュースの目(16)』─日本経済新聞2012年6月22日~7月25日朝・夕刊より抜粋─

■イントロダクション

  • ニュースクール「金利って何なのかな?」(7/28)

☛金利を「お金貸し借りの手数料」と説明しているが、金利とは何かという学説は種々あり、代表的なのが『実物的利子論』、『貨幣的利子論』、あるいは『マルクスによる利子論』。記者がそれを知らないはずはなく、一般大衆には難しくて理解できないだろうから、この程度の説明で十分と云うような姿勢であれば問題。

 

■『お金』に毒された世界の民間金融機関

1)金利不正 疑惑広がる(7/7)

  • バークレイズ銀行が、複数の巨大銀行と示し合わせて基準金利『LIBOR(ロンドン銀行間取引金利)』を不正操作か。

2)当局放置 不正を助長(7/15)

  • LIBOR』操作 08年把握
  • 取引規模は2京9千兆円

<参考>やさしい経済学 アダム・スミス(3)適切なルール(7/18)

・「見えざる手」には前提がある⇒『適切なルール』

3)日興元執行役員ら再逮捕(7/16)

  • インサイダー容疑

4)野村を統括から除外(7/24)

  • 日航、再上場の主幹事証券

5)新規増資規制 来月にも(7/15)

  • 一部に売却禁止期間
  • 東証 インサイダー対策で増資調査へ専門部署

<関連>

カルパース(カリフォルニア州職員退職年金基金)の直近1年間の投資収益率がわずか1%に。想定する運用利回りは約7.5%。

従来理論、通用せず

<一言>

『知性』、『エネルギー』、そして『誠実さ』。最後が欠けると、前の二つは全く意味のないものになる。(ウォーレン・バフェット)

<参考>

1.【哲学シリーズ8-4】『自由』とは

①「サルトル(1905~1980)」と『人間論』

  • サルトル無神論実存主義者だが、“人間には『本質』などなく存在している”という(『モノ』は、初めに『本質』があって存在している。例えばナイフはモノを切るという『本質』があってナイフという『実存』がある)。
  • 『本質』を持たない人間は、『行動』によってどのような人間かが決まる。つまり『人間とは人間自身が自ら作るところのもの以外の何者でもない』と説く(神が作ったものなどでは断じてない)。
  • 『人間が自ら自分を作る存在だ』ということは、“自分の行動を『自由に選び』、どのような人間になるのかの『自由』”も与えられている。

②『人間』は『自由の刑に処せられている』

  • 『自由』であるということは、どういうふうに振舞おうが、どう生きようがいいと云うことだが、その振舞い、生き様に対する全責任を負わなければならないということである。
  • この『自由』はかなり“しんどい”ものである。“こう生きるべき”という『指針』を一切与えられず、『善・悪』の判断も自分自身でしなければならない。
  • 『自由』であること以外の在り方ができない人間は『自由の刑』に処せられ続けているようなものだ、とサルトルは主張する。

③「サルトル」の『アンガージュマン<engagement>』

  • アンガージュマン』とは『社会参加』の意味で、人間は『自由』だが自分が生きている時代の状況とは無縁ではおられず、『状況』に拘束されているのもまた、『人間』である。
  • 『状況』から逃れられないなら、その『状況』の中でどう行動するかを積極的に選択していくべきである、というのがサルトルの云う『アンガージュマン』である。

cf:『市民革命』以降に確立された『基本的人権』の中の『自由権』とは、生命・身体・思想・行動などに関して『国家権力』から侵害されない権利をいう。(K.Okuda)

2.『コンプライアンス(compliance)』と『コーポレート・ガバナンス(corporate-governance)

  • コンプライアンス』は、一般的には『法令遵守』と訳されているが、それだけではない。企業の『社会的責任』を意味しており、遵守の対象は具体的な法令だけでなく『社会規範』全体を含む。活動の自由度は法令で許される範囲だけでなく、もっとその範囲  は狭いと考えるべきであろう。
  • 『コーポレート・ガバナンス』も『企業統治』と訳されるが、株主などの『利害関係者(ステークホルダー)』が、企業に関してチェック機能(『コンプライアンス』を遵守しているかどうかも含めて)を果たすことである。

3.『投資家保護』とは

  • 『投資家保護』とは『弱者保護』とは全く異質のものである。
  • 『投資家保護』とは、人々がお金に関する選択に際して、判断に必要不可欠な情報を、全く同時間に、同様なコストで、しかも質の差がなく入手できるようにすることであり、したがって選択の結果は『自己責任』となるのが原則である。
  • 一方『弱者保護』とは、先天的に欠陥を持って生まれた人や、人並みに努力をしたが不幸にして人並みの結果が得られなかった人に対して、人並みの生活ができるように援助しようとするもので、人並みの努力をしなかった、またはしようとしない人をも援助しようというものでは決してない。


6)トピックス

  • 就業者 2030年850万人減(7/21)

☛給料だけもらえれば良いという働き方では駄目。働く中でいかに自分のために勉強をし転身していくかが重要。

  • 女性中心に研修・講座が人気(7/17)

☛たいした内容ではない講座に高額受講料⇒『無識のコスト』

☛ガルブレイスを思い出せ!!⇒浪費をするためのシステムが成り立っている                                  

                                以上