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ミライカケイ

LFP研究会メンバーがライフプランを軸足に綴る研究日誌(旧ブログ→http://lfp.jugem.jp/)

9月定例会まとめ/ニュースの目(18)

 

石川直子です。

「みなさん、どうか『話し言葉』を大切にしてください」

こう云って、定例会の終わりに先生が次のような話をされました。

 

“インターネットは実に便利な道具である。メールやSNSなどにより、一見コミュニケーションがよりスムーズになったかに思える。しかし、人間の『本意』は『話し言葉』によって以外、伝えることはできない。

『文字』は大変便利な手段(『言葉』の長期保存、遠隔地への伝達等)だが、『話し言葉』が『文字』になると、『話し言葉』の本質である『感情』を失うばかりか、それを読む人により、話し手の『本意』が変わってしまう場合が多い。

『言葉』には恣意性があり、「記号」と「指示対象」の間には、自然の、あるいは必然的な結びつきの不足がおきるのが普通である。『言葉』とは、言語社会の約束事にすぎないのだから。とくにネット社会の中で育つ小さな子供たちには、この『話し言葉の重要性』をしっかり伝えないといけない。”

 

先生の言葉に、ハッとしました。こちらの本意がなかなか伝わらなかったり、先方の考えがよく分からなかったり、『文字』でのやり取りの中で、私自身思い当たる事が多々あったからです。

会って話をすること、目を見て伝えること。仕事だけでなく、日常の様々な場面で心がけてきたつもりでしたが、ついつい手軽さを優先し、本当に大切な事まで『文字』に託そうと安易に考えてしまっていたと気がつき、大いに反省しました。

 

                     ★

 

『ニュースの目(18)』―日本経済新聞8月9日~9月10日朝・夕刊より抜粋ー

 

◆混迷する政治と低下続く日本の国際的評価

1)今を読み解く「ポピュリズムが問われる」(9/9)

  “民主主義は、先進国では後退し、新興国においては前進するだろう。

  独裁国では民主主義が前進し、自由主義国では後退する。” ロンドン・エコノミスト

2)「日本の競争力、10位に低下」:世界経済フォーラム(9/5)

  • 『2012年版世界競争力報告』で2年連続低下となった。
  • 政府債務残高の対GDP比は、144ヶ国中で最下位。アジアではシンガポール(2位)、香港(9位)にも抜かれた。
  • 電力供給体制の評価は前年の17位から36位に急低下した。

3)経済教室「逆風下の企業経営」上・下(9/4、5)

  • 日本の企業に必要なのは、過去の姿ではなく「2012年の世界の現状」を熟知するトップが自社の戦略の実践に、スキル・知識・人材がどれだけ必要かを見極め、的確な対策を打ち出すこと。
  • 経営力の低下が企業価値の長期低落の一因で、これが資本市場からの信頼低下にもつながっている。

【参考】『動物化する人間』

『倫理(「絶対神」に対する恐れ)』を持たない人間は、自分中心の現在及び、将来の『身』の安定に最大価値をおいて行動する。『人間』と『動物』の最大の違いは、『倫理観』を持っているか、全体のために自分の安楽を犠牲にできるかどうかで、近年は特に「政界」「教育界」において『人間の動物化現象』が強くなっている。さらに、「教育界」の荒廃は人間社会をダメにする。

 

◆過去の経済力に安住、教育の質の低下も大きな要因

1)『タイムズ』による大学ランキング

  東京大学17位、京都大学29位、大阪大学46位

  慶応大学161位、早稲田大学180位

2)論文の被引用シェアも低下、中国と並ぶ

 文部科学省「平成22年度 科学技術要覧」主要国等の論文数シェアと被引用数シェアの推移(5 年累積) http://www.mext.go.jp/component/b_menu/other/__icsFiles/afieldfile/2010/08/20/1296532_3.pdf

3)2013年度から『新指導学習要領』へ

  • 六三三制柔軟に 高校卒業二年でも
  • 小4以下も英語必修を検討・高校教科書、受験から中学復習も
  • 大学入試、意欲や能力評価へ

☛これから子供たちは親世代が経験したことのない教育を受けることになる。それに伴い、

 塾の低年齢化等、“親心”を商売にしようとする業者が次々に不安を煽る『恐怖のメッセージ』

 を送ってくる。それに巻き込まれては、際限なく『無識のコスト』を払い続け、果ては家計を

 破たんさせてしまう。重要なのは、親が経験していないのだから子供と一緒に学ぼうという腹

 を決めた対応。子供の意欲に及ぼす影響も大きい。

 

【参考】『人間』にとって永遠に大切なもの

『人間』にとって永遠に大切なものは、『教育』と『自然崇拝の宗教心』である。『教育』は人間に『知恵(単なるチエではない)』を与え、『幸福』になる基盤の形成に役立つ。しかし、人間の『知恵』、とくに『科学』は万能ではない。『自然崇拝の宗教心』は、人間の『知恵の限界』を知らしめ、『教育』の欠点を補ってくれる。

 

◆トピックス

1)「2050年の世界 英『エコノミスト』誌は予測する」(英『エコノミスト』編集部・文藝春秋

  • “しかし総じて言えば、「資本家の功績というのは、女王にもっと絹の靴下を供給することではなく、それを女子工員たちの手が届く場所に持ちこんだことにある」とのシュンペーターの言葉どおりに、人々は創造的破壊の荒波のなか 恩恵を受けるだろう” 

   ☛恩恵を受けられるかどうかは、個々の努力にかかっており、何もしなければ将来はは過酷化

    する。

  • 1人当たりGDP(購買力平価ベース)、アメリカを100とすると…          

            2010       2050    

    日本     71.8       58.3   

    ドイツ    76.2       87.7   

    フランス   72.1       75.2   

    ロシア    33.5       71.9   

    中国     15.9       52.3   

    韓国     63.1       105.0   

    インド    7.1          34.5 

☛子供たちの時代は、日本の大学を卒業し日本で就職するという従来の概念を取っ払った考え方の転換が必要であろう。

2)「選択の科学 コロンビア大学ビジネススクール特別講義」(シーナ・アイエンガー著・文藝春秋

   ☛人間の一生は、「未来事象」の選択の連続であり、その選択の良否によりその人の一生も

    大きく変わってくる。したがって『選択』は極めて重要であり、正しい『選択方法』を学ぶ

    必要がある。

3)教育機関への公的支出 日本、3年連続最下位 OECD調査、GDP比(9/12)

  • 日本は3.6%で31カ国中最下位、最下位は3年連続。・1位はデンマークの7.5%、OECD平均は5.4%。4)十字路「ゆとりある老後は可能か」(9/14夕刊)
  • “現役時代の収入が低い層は、引退後は年金が収入の柱となり、年間の貯蓄率は 低くてよい”  

   ☛何を云わんとしているか。意味するところをよく考えなければならない。                                                   以上