6月定例会のまとめ/ニュースの目(15)
石川直子です。
ある本に書かれた経済学における「ライフサイクル理論」についての要約の中に、次のような記述を見つけました。
“われわれの人生を、われわれ自身が生涯期間にわたってある目的を追及する一つのプロジェクトととらえること。これが「ライフ」の部分である”
人生が一つのプロジェクトならば、家族はプロジェクトメンバーだと云えるでしょう。家計はそれを支える経済の柱です。メンバー一人ひとり違う生涯効用最大化(=一般的には幸福)をいかにして実現するか。ミーティングによる入念な計画とメンバー全員の合意が不可欠です。全員ですから、もちろん小さな子供も例外ではありません。
私たちの講座では、こうした一連の流れを『生活経営』と呼び、プロジェクトの成功に向けて、計画と実践に必要な知識についてお話をしています。
さて、6月23日の定例会では、国内外の問題についてまとめ、家計への影響と注意点を確認しました。
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『ニュースの目(15)』─日本経済新聞2012年5月18日~6月21日朝・夕刊より抜粋─
1)解決の目処がたたないユーロ問題:ギリシャからスペインへ
◆スペイン国債の格下げ続く
- フィッチ、スペイン国債の格付けを三段階下げ「トリプルB」へ(6/8夕刊)
- ムーディーズ、スペイン国債の格付けを三段階下げ(トリプルBマイナス)の『投資適格』で最低に(6/14夕刊)
◆スペイン国債「危険水域」へ、『10年債』がユーロ導入後、初の利回り「7%」台へ(6/15)
◆スペインよりマネー流出、移民も逃避
- 1~3月で流出額が971億ユーロ、市民権の取得者も初の減少(6/17)
◆ギリシャ、連立内閣発足へ
- 「緊縮財政推進派」で連立政権を発足(6/21)
- とりあえずユーロ離脱を回避
◆G20首脳宣言:対策には具体性を欠く
- とりあえず6月28~29日の『EU首脳会議』に注目(6/20)
2)日本の『社会保障と税の一体改革』も見送り
⇒一体改革修正協議の主な合意内容
http://www.nikkei.com/article/DGXDASFS1504S_V10C12A6MM8000/
3)トピックス
- 『一目均衡』:米国にまん延する短期志向(6/12)
- FT:不振続くヘッジファンド「苦闘の2年、光見えず」(6/21)
以上